東北地方太平洋沖地震 第6報 平成23年3月20日(日)

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
平成22年度 被災地支援・災害ボランティア情報(47号)

 東北地方太平洋沖地震(第6報)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
           平成23年3月20日(日)13時30分発行
           全国社会福祉協議会 地域福祉部
           全国ボランティア・市民活動振興センター
           http://blog.goo.ne.jp/vc00000/
===========================================================

 本会で把握した、東北地方太平洋沖地震等の地震の被災者のため
の支援活動や社会福祉関係の状況等をお知らせいたします。


■ 1 被災地ボランティア・NPOの活動情報
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 3月19日現在、被災地の災害ボランティアセンターの設置準備がすすんで
いますが、現地での緊急支援、状況の把握、道路等交通網の遮断、燃料・物
資不足等により、実際に開設し、ボランティアの方がたを受け入れる状況に
至っていないところが少なくありません。
 環境が整った一部の地域においては、ボランティアセンターの開設が始まり
ました。
 しかし、そこに活動希望の方が多く集まりすぎたというような事例もあり、
市町村内で十分に対応できるところもあります。
 したがって、当該のボランティアセンターのホームページなどで十分に確か
めていただくことが必要です。
 また、現在、ガソリン不足が深刻となっており、公共交通機関の回復も充分
に進んでいません。現地に行くまでの交通手段や現地での食料や宿泊場所等は
ご自分で確保することが必要です。
 義援金などの遠隔地からでも可能な支援もご検討ください。
 なお、福島県在住の被災者を中心に他県に避難する方が増えており、
避難先の自治体において受入れ準備が進められつつあります。
 こうした動きを受けて、避難者支援のための災害ボランティアセンター
設置準備を進めている地域もあります。
 
 開設されているボランティアセンターと、一部聞き取りの情報は以下の通り
です。


┏━━━━━━━━━━┓
 青森県(3月19日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
 青森県福祉救援ボランティア活動本部(青森県社協、3月12日開設)
 八戸市災害ボランティアセンター(八戸市社協、3月14日開設)
 三沢市災害ボランティアセンター(三沢市社協、3月14日開設)
 募集対象は、いずれも市内在住の方に限定しています。
http://www.aosyakyo.or.jp/00_new_joho/new_joho/20110316/saigaishien.pdf

┏━━━━━━━━━━┓
 岩手県(3月19日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
岩手県災害ボランティアセンター(岩手県社協、3月11日開設)
 現在、地元のボランティアが中心となって活動を始めています。
 現地は食料品が乏しく、ライフラインが復旧していない地域が多いことから、
県外からの受け入れはしばらくご遠慮いただいております。
 詳しくは、下記HPでご確認ください。
http://www.iwate-shakyo.or.jp/

┏━━━━━━━━━━┓
 宮城県(3月19日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
 宮城県災害ボランティアセンター(宮城県社協、3月15日開設)
 市町村段階の災害ボランティアセンターの立ち上げは17ヵ所となっ
ていますが、なお、受入準備中のところが多い状況で、ボランティア
の募集を行っているところは、7ヵ所にとどまり、募集は「できれば
自転車で来ることが可能な方」「町内限定」としているところがあります。
詳しくは下記HPをご覧ください。
http://www.msv3151.net/index.html

┏━━━━━━━━━━┓
 仙台市(3月19日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
 仙台市災害ボランティアセンター(仙台市社協、3月14日開設)
 現地センターが宮城野区、若林区で設置されています。
 現在、ボランティアの募集が行われていますが、「現在のところ、
人命救助、ライフラインの復旧が最優先に進められ、避難所支援がボ
ランティア活動の中心になっていること、及び受入体制が整っていな
いことから、ボランティアの募集は市内在住の方のみに限定いたしま
すのでご了承ください。」とご案内しています。
詳しくは下記HPをご覧ください。
http://www.shakyo-sendai.or.jp/calendar/index.php?action=detail&id=516

┏━━━━━━━━━━┓
 福島県(3月19日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
 福島県災害救援ボランティア本部(福島県社協、3月11日開設)
 原子力発電所の事故の影響等により、県内の各市町村は、現在の
ところ、海岸沿いの地域から数多くの避難者を内陸部に受け入れる
対応に追われています。加えて、水、食料、ガソリン等が手に入り
にくい状況があります。
 市町村段階の災害ボランティアセンターの立ち上げは18ヵ所とな
っています。
募集はいずれも市町村内(あるいは「通える範囲」)としています。
http://www.fukushimakenshakyo.or.jp/

┏━━━━━━━━━━┓
 茨城県(3月19日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
 茨城県災害ボランティア支援本部(茨城県社協、3月12日開設)
市町村段階の災害ボランティアセンターの立ち上げは20ヵ所(さら
にサテライトが1ヵ所)となっています。募集はいずれも市町村内
(あるいは「通える範囲」)としています。
詳しくは下記HPおよびツイッターをご覧ください。
http://www.ibaraki-welfare.or.jp/
http://twitter.com/ibashakyo

┏━━━━━━━━━━┓
 千葉県(3月19日現在)
┗━━━━━━━━━━┛
 千葉県災害ボランティアセンター(千葉県災害ボランティアセンター
連絡会、3月16日開設)
詳しくは下記HPをご覧ください。
http://chiba-saigai-vc.info/
 現在、次の3市で災害ボランティアセンターが設置されています。
〔浦安市災害ボランティアセンター(3月12日開設)〕
募集していますが、状況により受付を早く終了することもあるので、
下記HPでご確認ください。
http://urayasu-shakyo.sakura.ne.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=105

〔旭市災害ボランティアセンター(3月16日開設)〕
 募集は、「日帰りができること、県内在住者に限る」としています。
※一部、チェーンメール、ツイッター、掲示板等で情報が錯綜している様子
ですが、旭市及び旭市社会福祉協議会のホームページが正式情報です。
ご注意下さい。
 下記HPでご確認ください。
http://www5.plala.or.jp/asahishi-syakyo/saigaiborannvorasen.html

〔我孫子市災害ボランティアセンター(3月14日再開開設)〕
 募集は市内在住の方としています。
 下記HPでご確認ください。
http://boranshika-blog.sblo.jp/


┏━━━━━━━━━━━━┓
 長野県栄村(3月19日現在)
┗━━━━━━━━━━━━┛
 栄村復興支援機構「結い」が3月18日発足しました。
 栄村、(社福)栄村社会福祉協議会、(特活)雪の都GO雪共和国、(特活)栄村ネ
ットワーク、(社)みゆき野青年会議所等により運営されています。
詳しくは下記HPをご覧ください。
http://kaigo.nsyakyo.or.jp/sakae/


┏━━━━━━━━━━━┓
 義援金  (3月19日現在)
┗━━━━━━━━━━━┛
○中央共同募金会、日本赤十字社、NHKでは、義援金を受け付けています。

詳細はこちら
http://www.shakyo.or.jp/saigai/pdf/touhokuzisin_03.pdf
---
なお、刻々と状況は変化します。最新情報はWebサイトも参考
にしてください。



■ 2 全国社会福祉協議会からのお知らせ
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本会に東北地方太平洋沖地震福祉対策本部を設置(3月12日)しています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

被災地情報、災害ボランティアや支援募金呼びかけ等について、本会ホームページ、
本ニュースにより広報します。

詳しくはこちら
http://www.shakyo.or.jp/saigai/touhokuzisin.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
社会福祉協議会による職員派遣
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3月15日に決定した、被災地における情報把握及び災害ボランティアセンター
の運営支援を行うためのブロック社協職員派遣がはじまりました。

〔現在の派遣状況(1クール)〕
1クール(5日間程度)では、岩手県、宮城県(仙台市)、福島県に51名が
派遣されています。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
生活支援、ボランティア関係情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔生活福祉資金〕
 生活福祉資金貸付において、今般発生した地震により被災した世帯に対する緊急
小口資金の特例貸付を実施する予定です。
 対象は、災害救助法の適用となった地域及び被災したため特例措置が必要な地域
として各都道府県知事が設定した地域に住所があり、当座の生活費が必要な世帯。
 貸付金額は、原則10万円以内。
 具体的な対象自治体(市町村)や申し込み方法等については、今後、準備が整い
次第、該当する都道府県社会福祉協議会から情報提供される予定です。該当県にお
ける受付開始時期等の詳細は追って情報提供します。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
関連団体の取り組み
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔中央共同募金会〕
 中央共同募金会は、地震災害におけるボランティア・NPO活動支援のた
めの募金を募集しています。

 期間:平成23年3月15日~平成25年3月31日

詳細はこちら
http://www.akaihane.or.jp/topics/detail/id/61/

〔災害ボランティア活動支援プロジェクト会議〕
 災害支援ボランティア活動支援プロジェクト会議では、岩手県社協へ7名、
宮城県社協へ5名、福島県社協へ2名スタッフを派遣し、状況把握及び被災地
災害ボランティアセンターの運営支援を行っています。

ーーー
 災害ボランティア活動支援プロジェクト会議とは、企業、社会福祉協議会、
NPO・共同募金会が協働するネットワーク組織です。
(2004年に発生した新潟中越地震の後、復興活動への助成や活動の検証調
査を行うため2005年1月に中央共同募金会に設置)

 災害ボランティア活動の環境整備をめざしており、人材、資源・物資、
資金を有効に活用するため、現地支援を行います。



■ 3 ボランティアや支援活動を考えている方へのメッセージ
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ボランティアや支援活動を考えているみなさんへ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 被災地の状況が報道されるに従い、支援を希望する動きが高まっ
ていますが、現地ではまだボランティアの受け入れ準備が十分にす
すんでいない状況です。そこで、特に次の2点に注意していただき
たいと思います。

1.被災地へのボランティアについては、詳報をお待ちください

 多くの被災地では被害状況等の情報収集を行っています。
沿岸部を中心に被害の大きかった地域では、外部からは災害対応に
詳しい組織に限って救援活動が行われています。
その他の人々は、今なお現地に入れない状態がつづいています。
 その他の地域も、一部地域を除いて、被害の状況把握やボランティア
ニーズの把握を急いでいる段階で、災害対応の経験のある組織以外は
ボランティア活動の基盤が整っていない状況にあります。

 今後、被害の状況把握とボランティア受け入れの態勢が整い次第、
全国的な支援の呼びかけを行う予定です。
 ボランティア募集等に関する新しい情報は随時発信します。でき
る限り、HPで情報を確認いただくようお願いします。


2.支援物資の送付は都道府県等を通じてお願いします。

 被災地に、個人から多くの物資が送られますと、量の多さや物品の仕
分けの困難さ等でせっかくの善意の物資がかえって、被災地に大
きな負担がかかることになる恐れがあります。
 そのため、現在、被災地では個人の方からの直接の送付は受け付けて
いない状況です。
 物資については、都道府県が取りまとめて被災地に送付するルートが
確立されてきていますので、都道府県のホームページで詳細をご確認く
ださい。
 また、社会福祉法人、NPO法人でまとめて送る動きもありますので
そこへの参加も考えられます。 

 義援金や災害ボランティア活動の資金への募金の形を取るなどの
ご配慮をお願いします。


3.災害時のボランティア活動について
 災害救援ボランティア活動には大きな期待が寄せられますが、一方
でボランティア活動が被災地の人々や他のボランティアの負担や迷惑
にならないよう、ボランティア一人ひとりが自分自身の行動と安全に
責任を持つ必要があります。

災害救援ボランティア活動に参加する際の基本的な注意事項はこちら。
http://www.shakyo.or.jp/saigai/katudou.html

災害ボランティア活動の多様な支援活動を受け入れる
地域の「受援力」を高めるために(内閣府 防災担当)
http://www.bousai-vol.go.jp/juenryoku/juenryoku.pdf

4.ボランティア保険の加入について
 ボランティア保険は、出発地の社会福祉協議会で加入いただきますようお願
いいたします。
 災害復旧作業に尽力している被災地の負担を少しでも軽減させるため、ご理解
とご協力をお願いいたします。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
社会福祉法人 全国社会福祉協議会
地域福祉部/全国ボランティア・市民活動振興センター
電話 03-3581-4655/4656
E-mail vc00000@shakyo.or.jp
災害情報専用HP:http://blog.goo.ne.jp/vc00000/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■